ボンベイtoナゴヤ
ロック歌舞伎


2002年12月7日 夕方 大須演芸場にて…

名古屋の大須演芸場で毎年12月に行われている「大須師走歌舞伎」の鑑賞に行ってきました。 演目は毎年違うものが上演されており、今年の演目は「けいせい小金鯱(こがねのしゃちほこ)」というもので、齋藤道三の息子と、(金の鯱を盗んで大凧で逃げた)大泥棒柿ノ木金助の話です。
夜の部を鑑賞する予定だったので、昼過ぎの飛行機で名古屋に出発。 夕方に宿をとり、大須演芸場に向かいました。



▲大須演芸場
小雨の降る中、上演開始ぎりぎりに演芸場に到着。チケットを切ってもらい2階桟敷席につくことができました。
座布団が敷き並べられ、座布団に座席番号が割り振られていまして、座ったときちょうど舞台が見渡せるように段差がつけられています。

前もって注文してあった幕の内弁当を上演前や休憩時間に食べる人や、ビールを片手に歌舞伎鑑賞する人もいました。私も上演前や休憩時間にビールを飲みつつ歌舞伎の鑑賞に臨みました。



▲2階桟敷席から舞台を眺める


▲2階桟敷席


地味に歌舞伎鑑賞は初めてで、予備知識もろくにない状態でした。それだけに、とっつきにくいものなのかなという一抹の不安がありましたが、上演が開始したとたんそのような不安は一気に吹き飛びました。

柿ノ木金助が名古屋城のしゃちほこを盗み取る幕では、捕まえようとする人たちとお城の屋根の上で剣を交えるのですが、その型がよくよくみると「ぼんなご」の歌舞伎のシーンの型にだいたいそっくりであることに気づきました。 ぼんなごの歌舞伎のシーンを見て「何だこりゃ?」と思った人もいると思いますが、スクリーンで観るのと、生で観るのとでは迫力がぜんぜん違います。

とはいえ、スーパー一座の歌舞伎が入っている映画は、世界中どこ探しても「ぼんなご」しかないだけに、改めて貴重な映画であると再認識するのでありました。


歌舞伎を良く知らない私の率直な感想ですが、インド映画のように娯楽性が高く、思いっきり楽しめたということでしょうか。 3時間以上の長い公演に途中で休憩をはさむところといい、主役登場のときや盛り上がるときの観客からの掛け声、指笛、拍手などは、まさにマサラシステムを髣髴させます。
また、ぼんなごのセリフで「日本人は歌舞伎で人の生き死にを見る」とありますが、何となくですがそれを実感した気がします。

上演が終わると、抽選会です。 休憩時間にアンケートを書かせられたのですが、その中から抽選で5人に何かが当たる。というイベント。
日によって出される景品が違うみたいですが、今日はシャチホコの形をした「しゃち最中」でした。 が、私は当たりませんでした。

▲上演後の抽選会


ホテルに戻る前に座長の原さんに 「今回の歌舞伎の出演者の中でぼんなごに出演した方はどなたでしょうか?」 と、質問をしたところ、原さんを含めて4人ぼんなごに出演していたとのこと。
原さん演じるヤクザの佐藤役の言うまでもなく、ほかにヤクザの子分役で間瀬さんと野口さん、 そして屋敷の門で並んでいる3人の浴衣姿の女性の一人が桂さんなのだそうです。

山田の娘を誰が演じたのかを聞くのを忘れたのは言うまでもありません。(ぉぃ)



▲スーパー一座の方が出演!


▲スーパー一座の方が出演!

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