2000 日・印 日本語・タミル語
鑑 賞:劇場(2000/12/23)
俺評価:★★★★
笑 い:★★★★
泣 き:
混血度:★★★★★
ナトゥ第2弾ということで、早速初日に見ました。
いやぁ、思った以上に面白い映画でした。
「思った以上」と書きましたが、前作のようにテレビ番組の企画で突貫工事のように急ピッチで撮影したので、できが良くないのかなと思っていました。
舞台版ナトゥのDVDを観ると、「踊る!ニンジャ伝説」はうまくやってるのかなと、つい心配してしまいます。
「日本語・タミル語」とかきましたが、台詞が日本語吹き替えで、歌がタミル語の構成です。
日本からのキャストは台詞をそのまま使用して、インド人キャストの台詞は声優による吹き替えです。クレヨンしんちゃん(矢島晶子)とか、アクション仮面(玄田哲章)の声の人なのには感激しました。悪役の声が玄田さんでイメージにぴったりです。
有名な声優を起用しているので、アニメファンの私にはなんともいえない要素です。
最初に「面白い映画」と書きましたが、理屈ぬきでただただ面白い映画という観点で言ったわけで、去年のハリウッド映画「Wild Wild West」が好きな人には理屈抜きで楽しめると思います。
「インド映画」としての観点でみると、映像の撮り方がインド映画らしくなく、むしろ邦画の手法に近くなっています。監督が日本人だから仕方ないのでしょう。前作がインドの撮り方だったので、抵抗あった人もいたのではないかと思います。娯楽作品にしては上品すぎる印象すら受けました。
ですから、「邦画」「インド映画」を観るようなこだわりを持つと、」かえってつまらなく感じてしまうんじゃないでしょうか。お気楽に観るべきでしょう。「ここ、変だな」とおもっても、笑い飛ばしてしまい、それなりに許せるようになります。
(この見方をすれば、あの「ボンベイtoナゴヤ」も楽しめちゃいます。)
この作品の真の主役は「天山」です。
見事に主役を食った演技を見せてくれます。大金持ちのバカ息子の役ですが、見事に板についてます。
こういう人は、名脇役の役者としていてもらいたいものです。ヒンディ映画でのジョニーリーバル、アヌパムケール、タミル映画でのセンディルのように。
ただ、ひとつ嫌なところがありまして、日本ロケのダンスシーンがあったろころです。
日本を回想するシーンで、時代劇のセットで時代劇の格好でダンスをすること自体は問題ないのですが、何故に洋装の内村が出てくるのだろうか。テレビ番組でのキャラクターだから仕方がないとはいえ、ダンスシーンの雰囲気ぶち壊しです。
でも、些細なところですので、深く気にせずにお気楽に見て欲しい作品ではあります。
ウリナリのファンは是非観てください。
これをきっかけに、インド映画を多く観ていただけることを願っています。
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