北のマサラ

ガムボ12号に北のマサラが紹介されました。

アジア映画祭inあさひかわに行って以来、旭川映画村の方と旭川のアジア映画祭と夕張の映画祭で会って映画について語り合ったりしてましたが、2004年の暮れにメール取材を受けました。2005年1月、あさひかわ映画村の有志によるミニコミ誌「ガムボ」第12号にインタビュー記事として「北のマサラ」が紹介されました。


▲ガムボ12号表紙(クリックすると拡大します)

旭川に行ってもらって読んでください。
配布場所は以下のとおり。

  • artism cafe(旭川市4条7丁目)
  • ISIS&OSIRIS(旭川市1条7丁目)
  • cafe bay tam78/ぢま弁(旭川市7条8丁目)
  • 衣・布・此処家(旭川市大町2条6丁目)
  • こども冨貴堂(旭川市7条8丁目)
  • ディノスシネマズ旭川(旭川市大雪通5丁目)
  • NUM☆CHUK(旭川市1条通17丁目)
  • HI-TECH FLOWEA(旭川市2・3中通17丁目)
  • ヴィレッヂヴァンガードノール店(旭川市旭神町2条3丁目)
  • BLACK TOP(旭川市2条9丁目)
  • 遊民(旭川市5条8丁目)
  • RO.O.S(旭川市2条8丁目)

でも、旭川まで行ってられない人のために、(勝手に)インタビューを全文掲載します。

以下、旭川映画村の林さんと私の対談です。


林さん(以下: ようこそ旭川へ!ご無沙汰してます。みずさわさんは毎年アジア映画祭に来て下さってますね。 ありがとうございます。

みずさわ(以下): 今日は林さんえとぴりかさんら実行委員の皆さんにお土産(言わずと知れたインドのスーパースターラジニカーントのステッカーをごっそり差し出す)。

一同: おおおおーっ!!!どうもです!

: そうそう。最近インドに行って来たそうで?

:そうなんです。サリー買ってしまいました。巻いてみたんですが、貴方の方が似合うでしょう。僕はこんなんです(携帯の写真をみせる)。

: んん???

:いま、気持ち悪いと思ったでしょう?(笑)

:いいえいいえ。ラマ僧みたいだと思ったんですよ(笑)。

ラジニ邸をついに訪問

:HPで、あのラジニの豪邸を訪ねたとありましたが、その話を聞かせてください。

:関西に住む友人達、主にラジニファンクラブ奈良支部メンバーですが、11人でラジニ邸を訪問したときは残念ながら改装工事中で住人達は誰もいませんでした。さすがにラジニ様には会えなかったけど奥様のラタ様に会えましたし、サインとメッセージの入ったカードを後にもらうことが出来ました。


ラジニ邸の表札

:凄いことですね!最高の思い出ですよ!それでは次、やはりインドなので映画館にも行かれたのでしょう。

: 昔からある古い映画館で見たけど、壁にゴキブリが出る始末。映画は今年人気のあったタミル映画『Gilli(ギッリィ)』を見ましたが、指笛の音が妙にリアルだなぁ…と思ったら観客の指笛だったので驚いてしまいました。凄すぎです。また、ハリウッド映画のスパイダーマン2アイロボットの上映もあったみたいです。巨大看板も見ました。


スパイダーマン2の巨大看板(タミル語で「すぱいだーまーん2」と書いています。)


アイロボットの巨大看板

:みずさわさんは何故これほどまでに、マサラムービーの虜なのでしょう。キッカケは?

:大きく3つあります。

  1. ラジニ映画
    映画を見まくっていた時、たまたま映画館で『ヤジャマン踊るマハラジャ2』を観たのが初インド映画。初めは札幌市内で観る機会がありましたが、ほとんど地元で観る機会がなくなってきて、ラジニ映画を観る機会がある度に全国あちこち、主に大阪と東京へ見に行くことになりました。国内のファンクラブの活動にも少しだけお手伝いしておりましたし、奈良県支部のお手伝いもしてます。
  2. ヒンディ映画
    『シャールクカーンノDDLJラブゲット大作戦』を観て感動したからです。無駄に洒落ていなくて、わかりやすく心にダイレクトにくる作品で、日本人に忘れかけている愛郷心、家族愛を思い起こさせる良い映画でした。ヒンディ映画にハマッたキッカケです。
  3. ボンベイtoナゴヤ※名古屋で撮られたインド映画。
    札幌で観て、ロケ地になった名古屋市内の久屋大通公園が札幌の大通公園にソックリなことに気が付き、名古屋周辺のロケ地を散策してしまう羽目に。気が付いたら、当時の製作関係者や出演者に会ってしまう始末。

…以上、3つの事があり今に至っております。

:なるほど・思い入れたっぷり語っていただきましたっ。ちなみにマサラムービー以外に好きなジャンルの映画は?

:特に好きなジャンルは決めておりません。大体何でも観ることにしています。あえて言うなら娯楽映画(特にコメディー)そしてツッコミどころ満載のおバカ映画でしょうか。

マサラとハリウッド

:ここ数年世間では「唄って踊ってはもうカンベン」とマサラムービーに飽きてきた向きがあるように思いませんか?

:そういう人がいるのも事実だと思います。映画に「ドラマ性」と「リアリティ」を求めるのが普通の感覚なのでは…と考えている人なら、それもおかしくないと思います。
あと、国内の配給会社などのプロモーションが良くなかったのでは?と考えています。 例えば邦題の付け方。何でもかんでも「踊る〜」をつけりゃいいってもんじゃないし、ミモラ心のままにのように内容とは関係ない名前を付けられたりと、以上のように観客に変な先入観を与えていたのも、マサラムービー離れの一因ではないかと思います。でも、今年参加した東京国際映画祭やイベントで上映された作品は、どれも娯楽作品でありながらドラマ性も質も高い作品でした。
実際に日本語字幕アリで観ていただいた人なら、ハリウッド映画と遜色ないと主人もいると思います。

:何かそれ、わかります。インド映画は規制が多い事は別としてボンベイにあるボリウッドに対してもそうだし、ハリウッドと根底は同じかもしれません。
今の話に関連して『見知らぬ人』の様な社会派。ドラマ性も加わった『インディラ』などはどう思いますか?また『ウペンドラ』はインド映画史上アブナイ作品という印象でした。

:私自身、芸術作品とも言われるものは正直言って苦手です。でも「映画を通じてインドを知るキッカケになる」という意味では、芸術作品もまた充分に価値があると言いますか…見応えがあります。
例えば、モンスーンウェディングを観たことがキッカケでインドの結婚式について興味を持つ…というのもアリではないかと。
『ウペンドラ』は確かにトンデモない映画でした。今はDVDも海外通販で買えるけど、もう一度スクリーンで観たいですね。また、夕張で(3年前の映画祭)本人に会えたのは良い体験でした。

:今後の活動展望などはありますか。

:本当は自分で上映イベントをやりたいのですが、機材や予算が無いからまだ無理かな…。あとは上映会や映画祭でインド映画を観る機会があれば、出来るだけ顔を出したいですね。
ところで、今再び名古屋でインド映画を撮っているの知ってます?

:え?まさかぼんなごの第2弾?

:いや、違います。9月下旬から10月までは名古屋近辺でダンスシーンの撮影が行われていたみたいで、先日名古屋に行ってみた時、製作者の方と少しお話しする機会がありましたが、まだ題名も何も決まっていないそうです。今後、名古屋がらみで何らかのお手伝いが出来ればいいな…と考えています。

カレー三昧

:『北のマサラ(日記)』を見ますともの凄くカレーを食べ歩いていますよね。

:ほぼ毎日食べていますが旭川のお店も何軒か食べに行ったことがあります。最近は『クリシュナ』(フードテラス内)に行きました。北インド料理ですが、料理人は南インドのチェンナイの人がいまして、ラジニカーントの話をすると喜んでいました。

:あと、鉄道おたくだと以前おっしゃっていましたが、今でも?

:はい、大学受験で一人でJRで移動したのがキッカケです。一時期車の運転にスイッチしてましたが、割に合わなくなくて車を止めてから鉄道乗りに戻ってしまいました。札幌に居るなら車が無くても不便は少ないですね。
よく寝台列車や青春18きっぷも利用してました。

普通に映画として観て欲しいですね。

:では最後にマサラムービー、その他何か言いたいことがありましたらどうぞ。

:最近、110度デジタルハイビジョンCS放送のep放送インド映画を放送するようになりました。アンテナとチューナーを買えば(だいたい6万円ぐらいから)受信料無料で視聴できるので、それまで受信料を払ってBSハイビジョンで観るか関西の地上波(主に関西テレビの深夜)で観るぐらいしかテレビでは機会が無かったのですから今は機会がだいぶ拡大してきたと思います。
また、97〜98年ぐらいのブームでは、インド映画をイロモノ扱いされた節があり、正当に評価されていなかったのではないかと思います。正直そんなことはもう忘れてしまっていいので、普通に映画として観て欲しいと思います。相変わらず長いけど、その分見応え抜群ですよ。


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